私の家は、動物は飼っていませんが、4年前に娘がワンチャンを飼いはじめ、時々預かるので、その可愛さの価値がとてもよくわかりました。
犬を飼うと、飼い主が健康になる、3つ研究結果
スウェーデンのウプサラ大学の研究 *1
- スウェーデン在住、40~80歳、340万人を調査。 内13.1%の犬を飼っていた人を12年間調査
- 性別・年齢に関係なく、犬を飼っている人は、犬を飼っていない人に比べ、総死亡リスクが20%低く、循環器疾患による死亡リスクが、23%低い
- 特に、単身者の総死亡のリスクは、-33%、循環器疾患脂肪のリスク -36%と高い
- その理由は、1人暮らしの人のほうが、家族やパートナーと暮らす人よりも、1日のうちで犬と歩く回数(頻度)が高いことが示されています
- 参考: 循環器疾患(CVD)は世界の主要な死因
カナダ・トロント大学の研究 *2
- 米国、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、英国と北欧の3,837,005人を対象とした、1950年~2019年5月24日の研究
- 犬を飼っていない個人と比較して、犬を飼うことは、すべての原因による死亡率の24%の減少、および心血管系の死亡率の31%の減少と関連していることを示した
日本 ペットフード協会 越村義雄会長のお話 *3
- 犬と一緒に散歩に出かけている女性は、犬を飼っていない女性に比べ、健康寿命が2.8歳も延びる
- 犬を飼っていて一緒に散歩に出かける人と、犬を飼っていない人を比べたところ、男性では0.44歳、女性ではなんと2.8歳も健康寿命が延びることがわかった
- ペットと一緒だと病院にかかる回数が減る! その理由は、毎日に生き甲斐が生まれ、認知症の予防や血圧の安定にもつながります
- 観賞魚を眺めているだけで、痩せてきたお年寄りの食欲が増進し、体重が増えたという報告もあります
- 心臓疾患を罹った方の1年後の生存率では、ペットを飼っている方の生存率が94.3%であるのに対し、ペットを飼っていない方は71.8%に止まるという調査結果も報告されています
- 高齢者が年間何回病院にかかるかの調査でも、ペットのいない方が10.4回なのに対し、ペットのいる方は8.6回に止まっています
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アメリカで生まれた「タイガープレイス」は、ペットと一緒に暮らせる高齢者用住宅・特養ホームです。入居者はペットとともに充実した老後を過ごせますし、どちらかが先に亡くなってしまっても、遺された相手は最後まで面倒を見てもらうことができ、安心して老後が送れます
【出典】
- *1 Scientific Reports 2017.11.17 Dog ownership and the risk of cardiovascular disease and death – a nationwide cohort study
Sweden Uppsala大学 Mr. Mwenya Mubanga
https://www.nature.com/articles/s41598-017-16118-6 - *2 2019.10.08 Dog Ownership and Survival / A Systematic Review and Meta-Analysis
Caroline K. Kramer, Sadia Mehmood, Renée S. Suen
https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/CIRCOUTCOMES.119.005554 - *3 2015.05.18 ペットと共生する幸せVol.1 犬を飼っていると寿命が延びる!? 高齢化社会を救う!?
一般社団法人 ペットフード協会会長 越村義雄 さん
https://www.watch.impress.co.jp/headline/extra/2015/pet/docs/14.html
ペット犬を飼うことの間接効果
ペット(犬)と一緒にいることの効果
- ペットを飼うことによって生活習慣は自ずと改善される。特に犬では散歩によって飼い主の身体活動の動機づけになる
- ペットの癒し効果、幸せホルモンのオキシトシン分泌によって、ストレス社会における生活の質が向上する
- 犬の飼い主は、身体活動レベルが高く、犬との交流を通して心身のストレスを解消し、社会的なふれあいが増加することで、精神的なストレス(社会的隔離や、うつ、孤独など)が、犬を飼うことにより減る可能性がある
- 犬の飼い主は、特に独身者や高齢者において、社会的孤立の緩和と幸福感の向上に関連していると報告されています
ペットを飼う人に注意
Trade Off
注意
- 精神的なストレスを抱えてからペットを飼うと、ペットの世話が重荷になる可能性があり、リスクが高くなることもある
- 死亡リスクを下げる犬種は、活動的な猟犬タイプの、レトリバーやポインター、ハウンド・グループといった犬たちが心臓を守ってくれ、トイ・タイプではそれほどの効果は認められなかったようです
- *1 ヨーロッパ *2 欧米豪州など、の事例は、犬文化が違い過ぎるので、調査結果が日本人に適当かは不明です
まとめ
ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。
私、ひとり暮らしで、同じく一人暮らしの女友達が結構ワンチャン飼っているので、調べてみました。 ペットショップに行くと、ワンチャン抱かせてもらったら、もうほしくなって、、、 迷っています (笑)
ペット(犬)の効果
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犬を飼っている人は、犬を飼っていない人に比べ、総死亡リスクが20~24%低く、循環器疾患による死亡リスクが、23%~31%低い
- ペットと一緒だと病院にかかる回数が減る。その理由は、毎日に生き甲斐が生まれ、認知症の予防や血圧の安定にもつながるから
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最近は、ペットと一緒に暮らせる高齢者用住宅・特養ホームが出てきています
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犬の飼い主は、特に独身者や高齢者において、社会的孤立の緩和と幸福感の向上に関連していると報告されている
注意
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精神的なストレスを抱えてからペットを飼うと、ペットの世話が重荷になる可能性があり、リスクが高くなることもある
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死亡リスクを下げる犬種は、活動的な猟犬タイプの、レトリバーやポインター、ハウンド・グループといった犬たちが心臓を守ってくれ、トイ・タイプではそれほどの効果は認められなかったようです
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ペットを飼うことは、一生の判断、ペットの世話や、出張や旅行に行きにくくなる、お金がかかる、などのトレードオフがあることを覚悟して飼いましょう