いい身体づくり

健康で幸せに生きるための情報箱

【加齢性難聴】聞こえの悪さと付き合う方法

 

加齢性難聴とは?

 耳の聞こえが悪い人は、50歳を超えたあたりから徐々に増え始め65歳を過ぎると急激に増えるといわれています。
 聞こえにくくなるのは避けられない事ですが、放置していると日常生活に支障が出るだけでなく、認知症につながる恐れもあるそうです。

年代別難聴者の割合

なぜ高齢になると聞こえにくくなる?

  • 音が聞こえるメカニズム

耳から入ってきた音は、鼓膜を振動させ、それが耳の奥にある渦巻き状の「蝸牛」という器官に伝わります。 蝸牛で振動が電気信号に変換され脳に伝わります
  • 加齢で聞こえが悪くなる理由

蝸牛の中には、有毛細胞という毛があり、こればびびょうな音の振動を正確に電気信号に変換してくれています。 年をとると有毛細胞がはがれ減少。 音の振動を変換できなくなるそうです
  • 有毛細胞は場所によって認識する音が違い、高い音を認識する場所から減っていくため、先に高い音が聞こえにくくなってしまうといいます
  • これが、避けては通れない聞こえの悪さ「加齢性難聴」だそうです

 

【出典】

 


人気ブログランキング

加齢性難聴の症状

  石井正則 先生によると、加齢性難聴になると以下のような症状が出るそうです。

  • 体温計の“ピピッ”という電子音などが聞こえにくくなる
  • カ行・サ行・タ行・ハ行の声帯を使わない音域が聞き取りにくくなる
  • 7時(シチジ)を1時(イチジ)と聴き間違えやすくなる

加齢に伴う聴力変化。 特に高い音域で聞き取りにくくなる。

加齢性難聴だと、認知症になる?

 2017年、世界5大医学雑誌の一つランセットが『認知症の予防できるリスク要因のうち最大のものが難聴』だと発表しました。

認知症になる理由

  • 耳の聞こえが悪くなった事で起こる人とのコミュニケーション不足や孤立
  • 音の刺激や脳に伝えられる情報量が少なくなると、脳の萎縮や神経細胞が弱まり、認知症の発症に大きく影響する

 

認知症の要因のうち、予防可能な要因の第1位は、難聴という2020年のLancetの研究結果



メタボは難聴の原因になる?  

意外と知らない加齢性難聴の原因「メタボ」

  • 耳の中には多くの血管があります
  • メタボが原因で動脈硬化が起きると、酸素や栄養が届かず、健康な人に比べて有毛細胞の機能が早く低下し、加齢性難聴が進行しやすくなってしまうそうです

メタボが原因で動脈硬化が起きると、有毛細胞に栄養が届かず機能が低下

 

加齢性難聴の対処法「補聴器」  

意外と知らない加齢性難聴の原因「メタボ」

  • 加齢性難聴の対処法はズバリ「補聴器」だそうです
  • しかし、多くの人が補聴器をつけることに抵抗を感じる

 

難聴者における補聴器使用率 日本は外国に比べ低い!

 

補聴器と上手に付き合うこと

  • 石井正則先生によると、補聴器を使う際には補聴器の微調整や、感じる音を脳でも調整する事がとても重要です
  • 調整には最低でも2か月はかかるので、根気よく向き合う必要があるそうです

聞こえの健康は生活の質の向上

  • 豊かな人生を送る上でとても重要なので、少しでも聞こえにくさを感じたらなるべく早めに補聴器の使用を検討してほしいとの事です
  • 細胞の機能が早く低下し、加齢性難聴が進行しやすくなってしまう
  • 本体価格は片耳15~60万程度と幅広い
  • 2018年から医療費控除が受けられる
  • 詳しくは専門機関に相談してみて下さい

補聴器の価格

自分の聞こえ度チェック方法  

10秒でできる!「聞こえの悪さ」簡単チェック

  • 親指と人差し指を擦り 音を出す
  • そのまま両耳にあて少しずつ離す
  • 音が聞こえなくなった所で手を止める

聴力が問題ないのは50-60cm

  • 石井正則先生は、50~60センチ(軽くひじを伸ばす程度)くらいまで聞こえる場合は問題ないとの事
  • それ以下の場合は2000ヘルツ以上の難聴があるかもしれないそうです。
    (※2000ヘルツの音=小鳥のさえずり)

自分の耳の聞こえ度チェック方法

まとめ

 ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。

 私、もうすぐ72歳になりますが、聞こえチェックはOKでした。 ほっ!

聞こえが悪くなったら

  • 躊躇せず、補聴器をつけよう
  • 補聴器に慣れるには最低2ヶ月、普通6か月くらいかかる
  • 生活の質を向上する上で、我慢せず早くつけると、認知症予防になる

加齢性難聴を予防する

  • メタボを避ける。 メタボになると、銅若効果が起きると、耳の中の多くの血管に酸素や栄養が届かず、健康な人に比べ有毛細胞の機能が低下し、加齢性難聴が進行しやすくなる
  • 長時間大音量で音を聞かない。耳への負担を減らす